よくあるご質問(FAQ)
eCTD v4.0(電子共通技術文書バージョン4.0)は、ICH(医薬品規制調和国際会議) によって策定された、電子規制申請に関する最新の国際標準です。柔軟なメタデータ管理、文書の再利用、ライフサイクル管理の強化、規制当局との双方向コミュニケーションが可能となり、業務プロセス全体の効率化が期待されています。
現時点では義務ではありません。PMDA(医薬品医療機器総合機構)は現在パイロット提出を実施中で、2026年4月から義務化される予定です。早期準備が推奨されます。
機能 | eCTD v3.2.2 | eCTD v4.0 |
メタデータ | 固定・制限あり | 柔軟・再利用可能 |
コミュニケーション | 一方向提出 | 双方向対応 |
ファイル構造 | 提出ベース | コンテンツ中心・再利用可能 |
ライフサイクル管理 | 重複文書あり | 文書再利用による効率化 |
技術標準 | ICHベース | HL7 RPSベース |
- 2022年以降:PMDAによるパイロットテスト開始
- 2025〜2026年:任意提出が推奨される期間
- 2026年4月:義務化開始
最新情報はPMDA公式サイトをご確認ください。
eCTD v4.0は、提出業務の効率化、使いやすさの向上、コンプライアンス強化、将来の互換性の確保、用語の標準化といった利点があります。日本はこれらの利点を背景に、ICH M8に基づく国際標準との整合性を図り、USFDAやEMAとの相互運用性の向上を目指しています。
- 米国FDA:2024年よりパイロット・任意提出開始。2029年に義務化予定
- EMA(欧州医薬品庁):2025年よりCAP(中央承認製品)でパイロット提出開始
- Health Canada:2023年に技術パイロット実施。2026年に任意提出開始、2028年に義務化予定
- PMDA(日本):2021年に技術パイロット完了。2022年より任意提出開始、2026年に義務化
- TGA(オーストラリア):ICH仕様に準拠し導入中
- Swissmedic(スイス):2024年にパイロット開始、2028年に義務化予定
- MFDS(韓国):2027年に任意提出開始予定
eCTD v4.0への移行は、規制当局と製薬企業間の提出業務を効率化し、コミュニケーションを改善するための国際的な取り組みです。この調和を推進している中心的な組織が、医薬品規制調和国際会議(ICH)です。
- 新薬申請(NDA、BLA、ANDA)
- 新規マスターファイル(DMF)
- 継続提出
- 市販後変更
- 更新・再審査
※詳細はPMDAまたはFreyrの専門家にご確認ください。
はい。HL7 RPS準拠のパブリッシングソフト、メタデータ管理ツール、ライフサイクル追跡ソリューション、文書管理システムのアップグレードが必要です。
Freya.submit は、PMDA対応・eCTD v4.0準拠のツールとしてご利用いただけます。
Freya.submit は、PMDA対応・eCTD v4.0準拠のツールとしてご利用いただけます。
互換性はありません。技術基盤が異なるため、両フォーマットを管理するための移行戦略が必要です。
一部再利用は可能ですが、日本独自のメタデータ、言語、構造要件に合わせたローカライズが必要です。
- 提出の重複削減
- 薬事規制ライフサイクル管理の強化
- グローバル提出の効率化
- データ品質とコンプライアンスの向上
- 長期的なコスト削減
- 技術アップグレードと検証
- スタッフ研修とSOP更新
- メタデータのマッピングの複雑さ
- 移行期間中の並行申請管理
Freyrは、eCTD v4.0の導入支援、申請サービス、技術・業務コンサルティングをグローバル・地域チーム向けに提供しています。準備状況の評価、メタデータ設計、コンテンツ移行、PMDA対応パッケージ作成、薬事チーム向けのバイリンガル研修など、包括的なサポートが可能です。
eCTD v4.0、日本での導入に向けて準備はできていますか?
2025年8月28日(東京)開催
Freyr主催のeCTD v4.0ワークショップにぜひご参加ください。
専門家による講義、実演デモ、実践的な準備方法を学べます。